髭文字の読み方

ヒトラーによって髭文字(ブラックレター)は廃止されてしまったものの、昔のドイツ語の本を読むときには知らないといけない。 ここでは、フラクトゥーア体の文字を特徴別に分類(重複あり)して紹介する。

大文字

ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ

IとJは区別されないこともあるし、区別されることもある。 ウムラウトは、上に点々を付して表されることもあれば、eを上に書くこともあるし、Ueのように書くこともある。

左下が半円

CEGS

  • C E G: 左から順に C E G。よく似ているので注意。
  • S: S であって、G G ではないことに注意。フラクトゥーアで面喰う文字第二位(個人的感想)。

左上から最左の竪画に入る

AMRNVBWY

  • A: A であって U U ではない。フラクトゥーアで面喰う文字第一位(個人的感想)。
  • R N Y: 左から R N Y。R R を K K と間違えないように。
  • M W: 左から M W。
  • B V: 左から B V。

N M N M と V W V W は最右の竪画が同じ形をしている。

R NB V は当時の人にとっても紛らわしかったようで、偶に誤植されている。

最左の竪画の上が右上に流れる

HKL

  • H: H。Y Y と紛らわしいこともあるかもしれないが、中央の横画の位置でも判別がつく。(H H は中腹から横画が引かれる。Y Y は上から。)
  • K: K。初心者は R R と間違えやすい。
  • L: L。これは分かりやすい。

上部に太い横画

DTFIJ

  • D T: 左から D T。
  • F: F。
  • I J: I と J の区別のある場合は、左から I J なのだが、そもそも区別されないことが多い。

右が垂直な竪画

AU

  • A U: 左から A U。A A の左の竪画は必ず、2 の字に曲っているが、U U の左の竪画は真っ直ぐなことが多い。

円形

PVDOQ

  • O Q: 左から順に O Q。
  • V D: 左から順に V D。
  • P P。古い本で冪集合記号として使われているのをよく見るかもしれない。P P の右側が V V の様になっているものもある。

XZ

  • X X。
  • Z Z。

分かりやすい。

小文字

abcdefghijklmnopqrsſtuvwxyzß

小文字は大文字とは違って馴染み深い形をしているものが殆どなので、そうでないもののみ、例を挙げて解説する。

  • f ſ s ß 左から f ſ s ß。ここで、ſ ſ はいわゆる長い s (s longa) であって、語頭・語中で用いられるものである。対して、s s は丸い s (s rotunda) と呼ばれ、語末(正確には複合語中の形態素末も含む)でしか用いられない。偶に f ſ が誤植されているように見えるものがある。
  • r x 左から r x。r r の字形に驚く向きは無かろうが、 x x は面喰うかもしれない。
  • l k 左から l k。低品質なスキャン画像だと、k k と l l に塵のついたものを区別しづらいことがある。
  • n y 左から n y。あまり y y は出てこないかもしれないが、気を抜いていると n n に見えてしまうことがあるので注意。
  • z z。合字(見次項)になるとクルクルが取れる。

合字

以下の二字の組み合わせが語中に存在した場合は必ず合字になる。

ch ck ß tz: ch ck ß tz

また、以下の組み合わせが語中に存在した場合も合字になる。

ll ff fl ſi ſſ fi ſt: ff fl ll ſſ ſt

しかし、beſitze/Zeit‌zoneのように、複合語中の語境界(Zeit-zone)を跨がって合字になることはない。これにより、複合語中の語境界を(一部の場合に)明示することが可能になり、この点においては、フラクトゥーアによる表記は現在のローマン体によるものよりも優れているものと私には思われる。

隔字体 Sperrsatz

フラクトゥーアにはイタリックが無かった。強調の為には字間空白を各文字の間に挿入することが行われた*1。この時、ch ck ß tz ch ck ß tz は分離しない。その他の合字は分離する。

以下のようになる。

  • glückliche: g l ü ck l i ch e
  • ſchon: ſ ch o n
  • ſtellen: ſ t e l l e n

フォント

オープンソースフォントならば UniFraktur がお勧めである。 UniFraktur • Free fraktur font reſources

また、試してみたことは無いが、Linotype も合字に対応したフラクトゥーアのフォントを多く扱っている。dlig と hlig に対応しているものは、フラクトゥーアに必要な合字に対応しているのではなかろうか。

*1:行末の語の後半が意味も無く隔字体になっていることがある。これは、行末を揃えるために語空白だけでは足りなかった場合に行われている様である。

古典ギリシャ語の仮名転写について

古典ギリシャ語の仮名転写には、いくらかの方法がある。以下の記事にも、「アッリアーノス(アリアーノス)(アリアノス)」のように複数の転写が書かれている。 toxa.cocolog-nifty.com

現代において広く行われている方式を、本稿では統一的に提示する。

尚、断りの無い限り、ギリシャ文字表記は現代に通行するものとする。また、発音欄に音韻変化が記されている場合は、最右が古典期のものである。

母音

以下の点で対立する。

  • 母音の長短を区別するか否か
    • ここでは、区別するものを有長母音式、区別せぬものを無長母音式とする
  • 下書きのイオタを表記するか否か
    • ここでは、区別するものを有ι式、区別せぬものを無ι式とする

短母音

短母音の転写は殆ど違いが無い。

表記 発音 仮名
ι /i/
ε /e/
α /a/
ο /o/
υ /u/ > /y/

例:

表記 発音 仮名
υἱός /hyiós/ ヒュイオス

長母音

長母音には方式による差が存在しうる。有長母音式による転写表記を示す。無長母音式による転写は、長音符を取り去ることにより得られる。

偽の二重母音であっても、ει は「エイ」と転写する。

表記 発音 仮名
/iː/ イー
ει /eː/ エイ
η /ɛː/ エー
/aː/ アー
ω /ɔː/ オー
ου /oː/ > /uː/ ウー
/uː/ > /yː/ ユー

例:

表記 発音 仮名
ῑ̕ᾱτρός /iːaːtrós/ 有長母音式:イーアートロス、無長母音式:イアトロス
οὐσία /uːsíaː/ 有長母音式:ウーシア、無長母音式:ウシア

二重母音

二重母音には方式による差が存在する。有長母音式による転写表記を示す。無長母音式による転写は、長音符を取り去ることにより得られる。

真の二重母音は、古典期には既に長母音化していたものと考えられているが、ει は「エイ」と転写する。

表記 発音 仮名
ει /ei̯/ > /eː/ エイ
αι /ai̯/ アイ
οι /oi̯/ オイ
υι /yi̯/ ユイ
/ɛːi̯/ 有ι)エーイ/(無ι)エー
/aːi̯/ 有ι)アーイ/(無ι)アー
/ɔːi̯/ 有ι)オーイ/(無ι)オー
ευ /eu̯/ エウ
αυ /au̯/ アウ
ου /ou̯/ > /uː/ ウー
ηυ /ɛːu̯/ エーウ
ᾱυ /aːu̯/ アーウ
ωυ /ɔːu̯/ オーウ
表記 発音 仮名
Αἴᾱς /aí̯aːs/ 有長母音式:アイアース、無長母音式:アイアス
Ἅιδης /haːí̯dɛːs/ 有長母音・有ι)ハーイデース、(有長母音・無ι)ハーデース、(無長母音・無ι)ハデス

子音

以下の点で対立する。

  • 有気無声音の表記
    • ここでは、無声閉鎖音として転写するものを有気音無声式、摩擦音として転写するものを有気音摩擦式とする。
  • 流音の長子音
    • ここでは、「ッ」を用いて短子音と区別するものを有長流音ッ式、区別せぬものを無長流音式とする。
  • 鼻音の長子音
    • ここでは、「ン」を用いて短子音と区別するものを有長鼻音ン式、「ム・ン」を用いて短子音と区別するものを有長鼻音ム式、区別せぬものを無長鼻音式とする。
  • μ + 唇音
    • ここでは、「ン」を用いるものを唇音ム式、「ム」を用いるを唇音ン式とする。

断りの無い限り、例示には有長母音式を用いる。

用いる仮名

仮名文字は音節文字であるので、子音(行)に後続する母音(段)も纏めて一塊として表示される。 子音が後続する場合は、適当な母音(多くの場合はウ、タ行とダ行のみオ)を補って表示される。 以下に音節表を示す。

古典ギリシャ語には短い /u/ が存在しないことから、有長母音式転写表記において、子音のみを表す仮名と子音と母音の対を表す仮名は、タ行とダ行を除き識別される。

ア段 イ段 ウ段 エ段 オ段 ユ段 無母音
ア行
カ行 キュ
ガ行 ギュ
サ行 シュ
ザ行 ジ? ジュ
タ行 ティ トゥ テュ
ダ行 ディ ドゥ デュ
ナ行 ニュ
ハ行 ヒュ ハ? フ?
ファ行 ファ フィ フ? フェ フォ フュ? フ?
パ行 ピュ
バ行 ビュ
マ行 ミュ
ラ行 リュ

仮名との対応

以下にギリシャ文字子音文字と仮名文字音節の対応を示す。

ρ と λ は、どの方式でも区別されない。 有気音 φ θ χ は、方式にもよるが、いずれにせよ他の子音と衝突する。

また、流音・鼻音(ρ, λ; μ, ν)の無声化は仮名転写には反映されない。

表記 発音 仮名
β /b/ バ行
δ /d/ ダ行
γ /ɡ/ ガ行
π /p/ パ行
τ /t/ タ行
κ /k/ カ行
φ /pʰ/ 有気音無声)パ行/(有気音摩擦)ファ行
θ /tʰ/ 有気音無声)タ行/(有気音摩擦)サ行
χ /kʰ/ 有気音無声)カ行/(有気音摩擦)ハ行??
μ /m/ マ行
ν /n/ ナ行
γ /ŋ/ ガ行
ρ /r/ ラ行
λ /l/ ラ行
σ /s/ サ行
ζ /sd/ [zd] ザ行
ψ /ps/ πσ として扱う
ξ /ks/ κσ として扱う
気息記号 /h/ ハ行
無気息記号 /∅/ ア行

母音に先行する場合

前節と前々節に従う。

表記 発音 仮名
ἀποκάλυψις /apokálypsis/ アポカリュプシス
Ζεύς /sdeú̯s/ ゼウス
Λητώ /lɛːtɔ̌ː/ レートー

子音に先行する場合

閉鎖音 β, δ, γ; π, τ, κ; φ, θ, χ

表記上、同一調音点の閉鎖音が後続する場合(ππ, ττ, κκ; πφ, τθ, κχ)、即ち発音において長子音になる場合[要引用]は「ッ」と表記される。その外の場合は「用いる仮名」表に従う。

表記上、異なる調音点の閉鎖音が後続する場合で、無声無気・無声有気・有声が一致していない場合がある。この場合、発音は逆行同化していたものと考えられているが、仮名転写は表記通り行う。

表記 発音 仮名
ἵππος /híppos/ ヒッポス
Σαπφώ /sappʰɔ̌ː/ 有気音無声)サッポー/(有気音摩擦)サッフォー
Βάκχος /bákkʰos/ 有気音無声)バッコス/(有気音摩擦)バッホス??
ὄγδοος /óɡdoos/ オグドオス
Τμῶλος /tmɔ̂ːlos/ トモーロス
Φθία /pʰtʰǐːaː/ 有気音無声)プティーアー/(有気音摩擦)フティーアー?
ἐκβάλλω /eɡbállɔː/ エクバッロー(エグバッローではない)

鼻音 μ

唇音 β π φ が後続する場合、(唇音ン式)「ン」と表記されるか(唇音ム式)、「ム」と表記される。 μ が後続する場合、(有長鼻音ン式)「ン」と表記されるか、(有長鼻音ム式)「ム」と表記されるか、(無長鼻音式)単に無視される。 その外の場合は「用いる仮名」表に従う。

表記 発音 仮名
Ὀλυμπία /olympíaː/ 唇音ン式)オリュンピアー、(唇音ム式)オリュムピアー
γάμμα /ɡámma/ 有長鼻音ン式)ガンマ、(有長鼻音ム式)ガムマ、(無長鼻音式)ガマ
μνημοσύνη /mnɛːmosýnɛː/ ムネーモシュネー

鼻音 ν, γ

表記上、同一調音点の子音が後続する場合は、「ン」と表記される。但し、発音上長子音となる場合(νν)は、(有長鼻音ン・ム式)「ン」と表記されるか、(無長鼻音式)単に無視される。その外の場合は「用いる仮名」表に従う。

表記 発音 仮名
Πελοπόννησος /pelopónnɛːsos/ 有長鼻音ン・ム)ペロポンネーソス、(無長鼻音)ペロポネーソス
ἄγγελος /áŋɡelos/ アンゲロス
Ἀντιγόνη /antiɡónɛː/ アンティゴネ
σίγμα /síŋma/ シグマ

流音 ρ, λ

表記上、同一の子音が後続する場合、即ち発音に長子音となる場合は、(有長流音式)「ッ」と表記されるか、若くは、(無長流音式)単に無視される。その外の場合は「用いる仮名」表に従う。

表記 発音 仮名
ἅλς /hals/ ハルス
ἄρθρον /ártʰron/ アルトロン
παράλληλος /parállɛːlos/ 有長流音)パラッレーロス/(無長流音)パラレーロス
Ἀρριδαῖος /arridái̯os/ 有長流音)アッリダイオス/(無長流音)アリダイオス

摩擦音 σ

表記上、同一の子音が後続する場合、即ち発音に長子音となる場合は、「ッ」と表記される。その外の場合は「用いる仮名」表に従う。

尚、σ /s/ が有声化し [z] と発音される場合でも、「ス」と表記される。

表記 発音 仮名
Ἁλικαρνᾱσσός /halikarnaːssós/ ハリカルナーッソス
σκορακισμός /skorakismós/ [skorakizmós] スコラキスモス

複子音 ζ, ψ, ξ; 気息記号

音韻変化等の理由により後続する子音は無い。

語末

例外を除き、語末には ν /n/ か ρ /r/ か ς /s/ しか許されない。それぞれ、「ン」と「ル」と「ス」と表記される。/n/ は後続の音に同化していたものと考えられているが、日本語の「ン」も同化に関しては同じであるので、総じて「ン」で転写する。

例外は、ἐκ, οὐκ であるが、こういう語を仮名表記することは考えづらいので、どうするのが正解なのかは私には分からない。以下の二つのうちのどちらかであろう。

  1. それぞれ、「エク」「ウーク」(無長母音式なら「ウク」)と転写する。
  2. 前倚辞であるので、後続の語に繋げる。
    1. ἐκ の末尾子音は後続の音に応じて変化していたものと考えられているので、これを反映した転写を行う。
    2. ἐκ の末尾子音の変化はこれを無視する。
表記 発音 仮名
τᾶν /tâːn/ ターン
φύσις /pʰýsis/ ピュシス

アクセント

アクセントは仮名転写にては無視される。

諸体系(随時更新)

情報求む。

体系 長母音 下書きのι 有気無声音 流音の長子音 鼻音の長子音 μ + 唇音
ウィキペディア ギリシャ神話*1 無ι 有気音無声 無長流音 無長鼻音
高津訳アポロドーシス『ギリシア神話岩波書店 無ι 有気音無声 無長流音 無長鼻音・稀に有長鼻音ム 唇音ム
根本訳クセノポン『ギリシア史』西洋古典叢書 無ι*2 有気音無声 無長流音*3 有長鼻音*4 ?
高津『ギリシア語文法』岩波書店 *5、無*6 無ι*7 有気音無声*8、有気音摩擦*9 無長流音*10 ? 唇音ム*11、唇音ン*12 *13
古川訳アンティポーン『ヘーローイデース殺し』大学書林 有ι 有気音無声 ? ? ?
古川訳『「オデュッセイア」より——嵐とパイーケス人の国』大学書林 ? 有気音無声 ? ? ? *14
田中・松平『ギリシア語入門』岩波書店 無ι*15 有気音無声 有長流音*16、無長流音*17 有長鼻音*18 唇音ン*19

更新履歴

2018-02-04 脚注等の修正 2018-02-04 公開

*1:プロジェクト:ギリシア神話 - Wikipedia

*2:Θρᾷξ トラクス

*3:Ἑλλάς ヘラス

*4:Πελοπόννησος ペロポンネソス

*5:p. 60 ニーキアースの、p. 71 デーメーテール、p. 87 アテーナイ

*6:p. 87 アテナイ

*7:p. 87 ハーデース

*8:p. 127 アカイア人、p. 371 イストモス、ピリッポス

*9:p. 124 ファランクス、スフィンクス

*10:p. 370 ヘレースポントス

*11:p. 376 アムプラキア、p. 399 オリュムポス

*12:p. 84 オリュンピア祭

*13:p. 395 メセーニア(しかし、p. 317 テッサリア

*14:p. 35 ナウスィカアー

*15:p.298 Ὠιδεῖον オーデイオン

*16:p. 299 Ἀχιλλεύς アキッレウス、(p. 267 Ἀπόλλων アポㇽローン)

*17:p. 167 Ἀρριᾱνός アリアーノス

*18:p. 288 ペロポンネーソス

*19:p. 159 オリュンピア競技

Haskell で relational-record を使って MySQL に繋いでみた

HaskellSQL函数型的に構築する方法としては、relational-record(以下、HRR と称す)と opaleye があるようだ。 今回は relational-record を選択してみた。

以下の記事が参考になるが、本稿執筆時点(2017年12月28日)では、少々変更があったり、嵌ったことがあったので、差分を記述する。 qiita.com

インストール

Stack を前提とする。以上のコマンドで、hrr-test なる名のパッケージが作られる。

$ stack new hrr-test

新し目の Stack ではデフォルトで hpack を利用したテンプレートが使われる。HRR は Stackage に登録されているために、package.yaml の dependencies 節に HRR 関連のパッケージを追加するだけでよい。

dependencies:
- base >= 4.7 && < 5
# ここより下を追加
# HRR
- relational-record
- relational-query
- relational-query-HDBC
- persistable-record
# データベース
- HDBC
- HDBC-mysql
# その他必要なパッケージ
- template-haskell
- time
- bytestring

DataSource.hs

DataSource.hs は以下のようになるだろう。

{-# LANGUAGE TemplateHaskell, TypeSynonymInstances #-}
module DataSource

import Data.ByteString (ByteString)
import Data.Time.Clock.POSIX (POSIXTime, posixSecondsToUTCTime)
import Data.Time.LocalTime (TimeZone, utcToLocalTime, hoursToTimeZone)
import Database.HDBC.Query.TH (defineTableFromDB)
import Database.HDBC.MySQL (MySQLConnectInfo, Connection, connectMySQL, defaultMySQLConnectInfo, mysqlUser, mysqlPassword, mysqlDatabase, mysqlHost, mysqlPort)
import Database.HDBC.Schema.MySQL (driverMySQL)
import Database.HDBC.Schema.Driver (driverConfig, typeMap)
import Database.Relational.Config (normalizedTableName, defaultConfig)
import Database.Relational.ProjectableClass (ShowConstantTermsSQL(..), showConstantTermsSQL)
import Language.Haskell.TH (Q, Dec, TypeQ)

connect :: IO Connection
connect = connectMySQL defaultMySQLConnectInfo
    { mysqlHost = "<mysql-host>"
    , mysqlDatabase = "INFORMATION_SCHEMA"
    }

-- haskell-relational-record-0.1.4.0 には MEDIUMINT の定義はあるが、SET や ENUM はない。
typeMap :: [(String, TypeQ)]
typeMap =
    [ ("SET", [t| ByteString |])
    , ("ENUM", [t| ByteString |])
    ]

defineTable :: String -> String -> Q [Dec]
defineTable schemaName tableName =
  defineTableFromDB
    connect
    (driverMySQL { driverConfig = defaultConfig { normalizedTableName = False }
                 , typeMap = typeMap
                 })
    schemaName
    tableName
    [''Show,]

-- データベースとの接続に使うタイムゾーンを指定する必要がある。
dbTimeZone :: TimeZone
dbTimeZone = hoursToTimeZone 9

-- relational-query-0.9.4.1 では、ShowConstantTermsSQL POSIXTime のインスタンスが定義されていないため、自分で定義する必要がありそう。
instance ShowConstantTermsSQL POSIXTime where
    showConstantTermsSQL' = showConstantTermsSQL' . utcToLocalTime dbTimeZone . posixSecondsToUTCTime

Main.hs は以下のようになる。

{-# LANGUAGE FlexibleContexts #-}

module Main where

import GHC.Int (Int32)
import Database.HDBC (disconnect)
import Database.HDBC.Record (runQuery')
-- Database.Relational.Query は廃用になった
import Database.Relational

import DataSource

hello :: Relation () (Int32, String)
hello = relation $ pure (value 0 >< value "Hello")

main :: IO ()
main = do
  conn <- connect
  putStrLn $ "SQL: " ++ show hello
  result <- runQuery' conn (relationalQuery hello) ()
  mapM_ print result
  disconnect conn

ここで、遅延評価版の runQuery ではなく runQuery' を使わないと、複数のクエリを発行した際に死ぬことがあるので注意すること。

その他嵌った点

COUNT の引数として列を一つ渡すことに気を付けなければならないようだ。

-- これは駄目
numberOfFruitsWrong :: (MonadQualify ConfigureQuery m) => m (Record Flat (Maybe Int64))
numberOfFruitsWrong = queryScalar $ aggregatedUnique (relation $ query fruit) id' count

-- こうする
numberOfFruits :: (MonadQualify ConfigureQuery m) => m (Record Flat (Maybe Int64))
numberOfFruits = queryScalar $ aggregatedUnique (relation $ query fruit >>= \j -> return (j ! Fruit.id')) id' count

Intermediate LSJの「ἀποθνήσκω」

Intermediateには-ῃσκに終わる-ισκ幹動詞に下書きのイオタが無いと言う話を聞いたので、実際に買ってἀποθνῄσκωを引いてみた。

本当に無かった。

f:id:na4zagin3:20170319224750p:plain

これはLSJ第7版を基にしているらしいので、archive.orgでLSJ第7版を見てみたが、こちらにも無かった。

f:id:na4zagin3:20170319224234p:plain

LSJ第7版の項にはIG、即Inscriptiones Graecaeが参照されていないので、その後に碑文の研究からιの存在が知られたのだと言う事だろう。

参考文献

Intermediate LSJ

Liddel, H. and Scott, R. (1889). An Intermediate Greek–English Lexicon: Founded upon the Seventh Edition of Liddel and Scott’s Greek–English Lexicon. Oxford: Clarendon Press.

LSJ第7版

Liddel, H. and Scott, R. (1883). Greek–English Lexicon. 7th ed. New York: Harper & Brothers Franklin Square. https://archive.org/details/greekenglishlex00liddricharchive.org

Liddel, H. and Scott, R. (1883). Greek–English Lexicon. 7th ed. Oxford: Clarendon Press. archive.org

追記

記事題名と本文中のLSJをLSに修正しようと思ったものの、TLGに「Intermediate LSJ」等の表記が見られ、LSJがLiddelとScottのみのGreek–English Lexiconの略称として用いられている様なので、語順を変えるのみとした。

TLG and Liddell-Scott-Jones (LSJ)

『Alphabetum Graecum』

16世紀に『Alphabetum Graecum』という名の書籍が大量に出版されている。

主だったものは http://www.textcreationpartnership.org/docs/dox/greek.html に載っているようであるが、 French Books III & IV - Google ブックス に拠れば、フランスだけでも50冊は出版されていたようである。

以下にインターネット上で入手できるものを纏めた。

多分Grecs du Roiで組まれていないAlphabetum Graecum

多分Grecs du Roiで組まれたAlphabetum Graecum

Grecs du Roiで組まれたAlphabetum Graecum

ギリシャ語数字

イオニア式

一万より小さい数→Greek numerals - Wikipedia, the free encyclopedia

万を超える数字

例: 7175,5875

  • {\stackrel{\overline{\text{͵ζροε}}}{\text{Μ}}}\overline{\text{͵εωοε}}
  • {\stackrel{\text{͵ζροε}'}{\text{Μ}}}\text{͵εωοε}'
  • Aristarchus[1]: ͵ζροεʹΜ͵εωοεʹ
  • Apollonius[1]: {\mathord{\stackrel{\text{α}}{\text{Μ}}}}\text{͵ζροε}'\mathrel{\text{καὶ}}\text{͵εωοε}'
  • modified Apollonius[2]: αΜ͵ζροεʹ,͵εωοεʹ
  • Diophantus[3]: {\overline{\text{͵ζροε}}\mathrel{.}\overline{\text{͵εωοε}}}
  • ?[3]: {\text{͵}\ddot{\zeta}\ddot{\rho}\ddot{\text{ο}}\ddot{\epsilon}\text{͵εωοε}'}

億を超える数字

例: 5875,7175,0269

  • ??: {
\stackrel{
\stackrel{
  \overline{\text{͵εωοε}}
}{
  \text{Μ}
}
}{\text{Μ}}
\stackrel{\overline{\text{͵ζροε}}}{\text{Μ}}
\overline{\text{σξθ}}}
  • ??: {
\stackrel{
\stackrel{
  \overline{\text{͵εωοε}}
}{
  \text{Μ}
}\overline{\text{͵ζροε}}}{\text{Μ}}
\overline{\text{σξθ}}}
  • Apollonius[1]: {\mathord{\stackrel{\text{β}}{\text{Μ}}}\text{͵εωοε}'\mathrel{\text{καὶ}}\mathord{\stackrel{\text{α}}{\text{Μ}}}\text{͵ζροε}'\mathrel{\text{καὶ}}\text{σξθ}'}
  • expanded Aristarchus I: ͵εωοεʹΜ͵ζροεʹΜσξθʹ
  • expanded Aristarchus II: ͵εωοεʹΜΜ͵ζροεʹΜσξθʹ
  • modified Apollonius[2]: βΜ͵εωοεʹ,αΜ͵ζροεʹ,σξθʹ
  • expanded Diophantus: {\overline{\text{͵εωοε}}\mathrel{.}\overline{\text{͵ζροε}}\mathrel{.}\overline{\text{σξθ}}}
  • ?[3]: {\text{͵}\ddot{\ddot{\epsilon}}\ddot{\ddot{\omega}}\ddot{\ddot{\text{ο}}}\ddot{\ddot{\epsilon}}\text{͵}\ddot{\zeta}\ddot{\rho}\ddot{\text{ο}}\ddot{\epsilon}\text{σξθ}'}

1: Greek numbers 2: The Greek Number Converter 3: The Works of Archimedes - Google ブックス

変換器

作ってみた。 Greek Number Converter

syslogについて

syslogのRFCにはRFC3164とRFC5424がある。 どうせだし、RFC5424を使おうと思ったのだが、syslog-ng 3.4.7にはRFC5424で出力するオプションが無いようだ。 syslog-ngの代わりにrsyslogを使おうかなぁ。

RFC 5424 format in rsyslog - General - RSyslog - View topic • MonitorWare Knowledge Base